特徴
1、経済性が高い
2、CO2排出量が少ない
3、走行中は二酸化炭素を全く排出しない
4、「軽ガソリン車の三分の二の時間で時速四十キロから六十キロに到達する」という加速性能。
低速時から高い動力性能を示すのはモータ駆動の特性である。
5、静粛性が高い
動力源はモーターであるため、往復動機関特有の騒音、振動がない。
また、トランスミッションがないため、変速ショックもない。これもモータの無段階変速の特徴である
特殊なレンジ
「ECO」レンジ
街中を運転する際には、電力消費を抑えるモードの「ECO」レンジを使用する。アクセルを踏み込んも一 定の加速しかしないよう制御するモード。
これは、エンジンノイズなどの音がほとんどしないため、ガソリンエンジンと比べてスピード感覚が薄れてし まい、Dレンジだと想像以上にスピードが出てしまうのを防ぐために設けられている。
充電
電気自動車はどこで充電するのかが、実用上の大きな問題となっている。i MiEVは車載の充電器を使って家庭のコンセントでも充電が可能。家庭用電源でフル充電する場合には、100Vで約14時間、200Vで約7時間200V電源を導入していれば、一晩でフル充電できる計算になる。
東京電力が開発した「3相200V−50kW」の急速充電器を使えば、約30分で80%まで充電できる。ただ急速 充電器の場合は特性上、一度にフル充電はできない。
設置場所(予想)官公庁、役所、郵便局、デパート、洗車機 等
(日本郵政株式会社(郵便局)は郵便配達車両2万台超を電気自動車に置換予定)
所感
まず始動スイッチをONにすると、メーター類のライトがつくだけ。エンジン音がなくまったくの無音 のため、本当にエンジンがかかっているのか心配になる。(このあたりはトヨタ「プリウス」 などのハイ ブリッドカーと同様)
ATのシフトにあたるセレクターで「D」レンジを選び、アクセルを踏み込んでいくと、電車の発車 時 に聞こえるような“スイー”という音とともに、驚くほどスムーズに加速していく。(AT車と同 様にク リープがある)
トランスミッションがないので、変速ショックはまったくない。
高い加速性能については、モーターの生み出す最大トルクが180Nm(約18.4kgm)と、ノンターボのガソリンエンジンの57Nm(5.8kgm)、ターボの94Nm(9.6kgm)よりも段違いに大きいため最高速度は160km。東京電力での試乗の際、100m 以下の距離で 60 km/h に到達した。
電力会社と共同開発した「3相200V−50kW」の急速充電器を使えば、約30分で80%まで充電できる。これがショッピングセンターの駐車場などに備え付けられれば、買い物中に充電でき、近郊移動なら十分に実用が可能になるだろう。ただし急速充電器の場合は特性上、一度にフル充電はできない。
展望
電気自動車といっても製造する過程では従来どおりのエネルギーを使うが、あとは電気さえあれば走り回ことが出来る。電気は家庭において、ソーラー発電でも風力発電でも得ることができる。つまり、完全に自然循環型エネルギーにシフトできるということである。
当面は石炭、石油や原子力などに頼ることになるが、この中でも、原子力発電の割合(現在3割程度)が増えればおのずとCO2は減る。(電力会社の原子力による発電割合を引き上げることが決まっている)
現在(6/7)ガソリン1
L あたり 160 円超。(1バレル約140ドル)
三菱 i - MiEV ならば昼間の充電で40 円。夜間の充電だと14 円程度。(差額はLあたり120円、146円)
また、今後、さらなる原油の高騰が見込まれる。
ガソリン価格が250
円になったと仮定すると(1 バレル約200 ドル)
昼間の充電で60
円。夜間の充電だと20円程度。(差額はLあたり190円、230円)
(原油高騰に伴い電気料金も引き上げられたと仮定)
直近のニュースより
1 バレルあたり
(ゴールドマンサックス:1〜2年間で150〜200ドルと予想)
(OPEC議長:今後200
ドルに達すると示唆)
(ドイツ銀行のエコノミスト:250
ドルの可能性)